逃走/救い2006年07月10日 21時46分20秒

堰を切った痛みから逃げ出すように、電車に飛び乗り、そのまま眠りに落ちて、目が覚めた駅で降りた。小さな商店街を川縁へと歩き、ベンチに体を預け、独りで本を読んでいたら、時間が過去へと戻ったように思われて、救われた気持ちになった。心の支えなんて、元々どこにもありはしなかったのだ、と。