悲しむべき、噂に2005年12月01日 20時49分49秒

おい、よしてくれ。何だって、君らがそんなことになってるんだ。 前の世紀のその終わりに、俺が辿ったあの道を、なぞってみようと言うのかい?

おい、よしてくれ。俺を巻き込むんじゃないよ。俺は関係ないんだと、もう一年も前の日に、ちゃんと便りは受け取ったはずだ。

くだらない時間差なんかやめちまえよ。
不幸を周りに見せつけながら、手に手を取って帰りなよ。
人もまばらなカフェーの奥で、あり得ぬ未来を夢見なよ。

俺はお先に、太陽の下だよ。

百年の孤独、15P/day2005年12月01日 21時13分13秒

もう三週間も前に買った「百年の孤独」なのだが、実にゆっくりゆっくりと、毎日少しずつ読み続けている。平均してみると、ほぼ一日に15ページのペースで読んでいるようだ。こういう読み方が似合っているような小説にも思える。なにせブエンディア家6代に渡る、長い時の物語なのだから。
もうさすがに終わりも近いが、登場人物で一番愉快だったのが、「小町娘のレメディオス」である。その最後も含めて、この人物造形はなかなかすごいと思いました、まったく。
(奈良県桜井市にて、GRD)

初めての、銀塩一眼レフ2005年12月03日 21時35分42秒

~あらすじ~ GRDigitalなんてのを買ってしまったおかげで、銀塩のコンパクトカメラに少し興味を持ち始めたNZ氏。しかし現像とか面倒だし、まあ買わないよねと思っていたある日、ふと入った中古カメラ屋で、子供の頃憧れたカメラと再会する。

というわけで、銀塩フィルムの一眼レフを、初めて買いました。コンパクトじゃねーだろと関東ツッコミを入れる前に、上の写真をご覧下さい。真ん中のが、今日買ったペンタックス・オート110。後ろのD70はおろか、GRDと比べても小さい位なのが分かりますね。

手前に写ってますが、110フィルムという、かつてはポケットカメラなんかに当たり前に使われていたフィルム(今でも、おもちゃカメラで見かけますね)を使います。小さいけど、ほんとに一眼レフで、レンズも交換できます。面白いですね。小学生の頃すごく欲しくて、ショーウインドーの中のこのカメラを、何度も見に行ったのを思い出します。中古で9,800円だったので迷わず買いました。大人買い。

関係ないですが、GR BLOGが延長になったそうで、記念にトラックバック。見に来て下さった方、ごめんなさい。一応、GRも写ってますので許して下さい。

雨の京都で、紅葉を2005年12月04日 17時13分02秒

今日は朝から雨の中、哲学の径近くの法然院・安楽寺などに、紅葉を見に行ってきました。さすがに見事に京都らしい風景が見られて、「そうだ、京都行こう」などと思って遠方から来た人は、さぞかし感動しただろうと思います。雨の日の紅葉は、なかなか良いものなのだなと思いました。

昨日買ったオート110も、さっそく持って行きましたが(全然荷物にならないです、これは)露出は完全自動で自分では変えられないのに、ピントはマニュアルで合わせるという、いつもとは全く逆の撮影で、新鮮な感じでした。それにしても、フィルムだとシャッターを切るのが慎重になりますね。

(写真は安楽寺、GRDで)

冬将軍2005年12月06日 21時50分03秒

京都も昨日辺りから、強烈な寒波の襲来を受けて、ものすごく寒いです。今朝は雪まで降ってきて(さすがに積もりませんでしたが)、これはもう完璧に冬です。間違いありません。

それにしても、昨日の天気図はなかなかすごくて、台風並の低気圧が二つ(976hPaと988hPa、「爆弾低気圧」と呼ばれるやつだと思います)、日本列島を挟んでいる状態でした。風が強いのも当たり前です。それにしても、台風の時はニュースも大騒ぎで台風情報を流すのに、ただの低気圧だとあまり報道されないんですね。危険性は変わらないと思うのだけど。

(写真は東山連峰。GRDで撮影したものを、トリミング)

EC-02@大阪駅2005年12月07日 22時02分02秒

何やら大事なことを忘れているような気がしたのだが、そう、このブログはEC-02ブログなのである。しかし、この寒さでバイクになど乗れば、凍死することうけあいであり(大げさ)なかなか乗ることができないのが残念である。

ところで写真は、大阪駅の地下でみつけた、EC-02のショーウインドウ。未だに自分の車体以外は一度しか見かけたことがないので、何となく嬉しくなってシャッターを切ってしまいました。未来的な雰囲気が、いいですね。オート110片手にこれに乗って撮影して回れば、過去と未来が交錯して、何だか分からない新世界が見えるかも知れません。適当なこと言ってます。

雨の京都で、紅葉を/アナログ版2005年12月08日 20時44分08秒

オート110で撮った写真が上がってきたので、今日さっそく取りに行ってきました。110フィルムで、しかも極小のパンケーキレンズと言うことで、昔のポケットカメラの写りを想像してたのですが、案外なかなかしっかり写っていました。特に遠景は、シャープです。

掲載したのは、その一枚なのですが、もちろんフィルムスキャナーなど持っていないので(持っていても、110フィルムの取り込みは難しそうだけど)、普通のフラットベットスキャナーで取り込んだものです。キャノンのスキャナーであるせいか、色調にきれいに補正がかかってしまい、緑がまったくの緑色になってしまってますけども。実際はもうちょっと、枯れた感じに写ってます。

それにしても、現像されて取りに行くときのわくわく感を、本当に久しぶりに味わいました。撮った時点とは時間差があるというのも、いいものですね。

コンビネーション・ピース2005年12月08日 20時58分59秒

改めて、オート110本体の写真を。しばらくはGRDと、このオート110の二台体制で出かけることが多くなるのかなと思ってます。もちろんメインはこれからもデジタルなので、オート110は気が向いたときにちょっと撮る程度なのだけど、持ってても荷物にならないし。でも、換算50mm&100mmの交換レンズ(大きく見えるのが、換算100mm)だから、どうしても望遠が欲しいときに、GRDの補完として実用になる気も。

それにしても、デジタル一眼の出番が・・(ちなみにこの写真は、D70で。がんばれ、D70)

自業自得の、長い午後を2005年12月09日 20時51分45秒

(ここまでのあらすじ)
 あれが始まりだったのだとすれば、もう二年になる。あれ以来、彼はその人だけを見つめて、生きてきたのだった。その笑顔を見ると、時間が止まる。その瞬間が永遠に続くこと、それだけを願いながら生きることになる。しかし彼に翼はない。その境界を越える、ある種のパスポートはついに手に入らない。
 もはや彼にできることは、長い陸橋を越え、そのそばを離れ、人生の長い午後を独りで歩いていく、ただそれだけであるはずだった。しかし、すでに彼の時間は止まってしまっていた。彼はいつまでも陸橋の上に立ち尽くし、相手の気付かない距離から、その笑顔だけを追い続けた。

不人気、それがいい2005年12月11日 10時11分49秒

 おいしい食べ物屋選びのコツは、空いている店に入らないことだとか言うが、しかし僕は空いている飲食店が好きなのである。町なかの便利な場所にあり、特に雰囲気が悪いわけでもなく、しかしいつ行ってもすぐに座れる。こういうお店を、何件か確保してある。まあ、初デートなんかで使うには不向きなのだろうが、仲良くなってからならいいですよね。(と、相手に聞いてみよう)

 先日近所に、某有名人気ラーメン店の支店が、突然にできた。チェーン店ではなかったはずなので驚いたのだが、もっと驚いたのががら空きであること。数週間たった今でも、店員が呼び込みまでして客集めに必死だ。本店は、いわゆる「行列のできる店」の代表格なのだが、こんなマイナーな商店街に支店を出しても、誰も気付かないらしい。このまま行くと、僕の拠点リストに加わりそうなので、期待している。ただ、つぶれなきゃいいのだけどね。

(写真は、本文とは関係ありません。高槻駅前にて、GRD)