ステレオ・トリオ2005年10月15日 22時30分09秒

FMを聴く、ということが、僕にとって特別な意味を持っていた時期があった。10代の半ば頃のことだ。

当時、FMラジオ放送というのは、都会でしか聴くことのできない放送メディアだった。なにせ、1970年代までは、東京・大阪・名古屋・福岡の四都市にしか、FM局は無かったのだ。札幌や広島のような大都市でも、FM局ができたのは、80年代の初頭なのである。
夜中に一人FMを聴いていると、山の向こうにある巨大都市の華やかな雰囲気が、そのまま手許のラジカセに届いているような、そんな感じがしたのだった。窓の外は、郊外住宅地の静まり返った空気だったが、その部屋だけは、都会の街角とつながっていたのである。

なお、タイトルは、当時FMを聴いていた人なら、おなじみのフレーズのはずです。僕が聴いていた局だけではなく、東京でも、名古屋でも、福岡でも。時間を忘れて聴き続けてしまうのを、防いでくれましたね。

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